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チャタテムシ発生問題から考察するピンチをチャンスに変える例

 虫に携わることを生業としていた私として、気になったニュースがあるので、紹介し

ます。

 

 

news.livedoor.com

 埼玉県病院局は24日、県立小児医療センター(さいたま市中央区)の手術室などでチャタテムシが発生したため、24、25両日に予定していた手術計38件を中止したと発表した。転院など緊急性を要する手術は含まれていないという。経営管理課によると、虫は手術室5室と5、9、10、11階の八つの病棟でそれぞれ数匹~10匹程度を確認した。チャタテムシは体長1~2ミリ程度。直接の害はないが、死骸がアレルギーの原因になったり、ダニの発生を招いたりする恐れがあるという。駆除が徹底できれば26日から手術を再開する予定。(以上リンクより抜粋)

 

目次

 

 

チャタテムシとは

wikipediaで調べると恐らく誰もがこの虫にたどり着く。 

 

チャタテムシ - Wikipedia

だが、主にこういう場面で問題となるチャタテムシは、ほとんどヒメチャタテ科やコ

チャタテ科と呼ばれる無翅(むし)の種類がほとんど。恐らく今回のケースもこちらだ

ろうと推測される。

コナチャタテ科 Embidopsocus sp.: 明石・神戸の虫 ときどきプランクトン

チャタテムシはカビなどを食べる食性から、しけっているところに発生する。

一般家庭であれば木の窓枠とかに発生するケースが多いのではないだろうか?

 

ちなみに、この虫はものすごく小さい。

写真で見るとグロテスクだが、

1mmほどの大きさなので実際目にしてみると凄く小さいなという印象があるだろう。

人によっては、「あそこにいるよ」といってもらわないと、認識すら不可能だろう。

 

何が問題なのか??

確かにカビなどを食べるが、

チャタテムシ自体がカビを運んで大問題という話は聞いたことがない。

なので、ゴキブリのような衛生被害は起こさないと考えてよい。

 

また、今流行り(?)のヒアリみたいに噛んだり刺したりもしないので、

直接的被害はない。

 

群れてるんだろ?グロテスクだ!!不快だ!!

言われてみればその通り。

だが今回発生が確認できたのは”数匹~10匹"程度。

いいかえれば、「言われなければ、判らない」程度の数。

勿論一匹見つけたら30匹はいる!というものでもない。

なので、不快というわけでもない。

 

そして、確かに「アレルギーの原因になったり、ダニの発生の原因」にはなりえる

とはあるが、あくまで研究報告の一部であり、

チャタテムシの死骸でアレルギー酷いんです!」

チャタテムシのせいでダニが発生して困ってるんだよ」

なんてのは、聞いたことがない。

 

じゃあ何が問題なのか?

それは、異物混入によるリスクが問題なのだ。

 

異物混入リスク

今回は医療現場でのチャタテムシの発生である。

ましてや手術を行う部屋である。

チャタテムシが手術中の人体に入ってしまった。

仮にこうなった場合、人体は無事なのか?

と問われて正確に答えられる人はいない。

まして、「何も起こらないだろ」なんて考えてしまう人はいない。

 

食品工場とかなら費用対効果でスルーしてしまえる量の虫の発生でも、

命を預かる現場だとそのようなことは言っていられない。

医療関係業界、または医療器具工場とか製薬工場はこういうことに凄く神経を使う。

 

ピンチはチャンス

埼玉県病院局の今回の対応は素晴らしい対応である。

まずは、「隠さず公表」したことがあげられる。

通常不祥事を起こすと企業は売り上げ等にマイナスに働くことを考え、

なるべく公表をしたがらない。

サラリーマンなら誰だって自分の上司に「ミスしました」なんて

報告をしたくない心理はわかるだろう。

だが、「隠さず公表」をしたことで、

「誠実である」という企業イメージを与えることになるだろう。

 

次に「迅速に対応」をしたことがあげられる。

「隠さず公表」しても対応が後手後手であれば、

築き上げてきた信用は地に落ちるだろう。

この場合だと「ただの不祥事を起こした病院」という評価が下されるだろう。

だが、問題が発覚した当日に「迅速に対応」をしたことで、

かえって問題に対して素早く対応をしている企業の鏡という評価となりえるだろう。

 

以上の点から、この病院の対応は素晴らしいと思った。

ほんのちょっとチャタテムシが湧いただけだが、

一歩対応を間違えると、

企業イメージの回復にはものすごーーーーく時間(と金)がかかることになるのだが、

今回の対応で企業イメージが悪くなるどころか、

逆にいい印象を与えるきっかけにもなったかもしれない。

 

まさにピンチはチャンスといったところかと感じた次第である。